実は、THREE PEAKSのりんご園では密かに無農薬りんご栽培への挑戦を進めています。
以下は、現在取り組んでいることです。
・除草剤はつかわない
・自然受粉
・有機肥料のみ
・通常の半分以下の農薬使用量
※さらに少しずつ減らしていき、完全無農薬を目指す
遡ること4年前、これまで薬剤散布は農協に依頼していたのですが、SS(スピードスプレーヤー)が安く手に入りそうだとのことで、自分たちで薬剤散布を行うことにしました。SSは父が操縦してくれてます。
農協に依頼していたときは、農協が決めた通りの時期、薬剤、数量で散布されるため、こちらがそれに対してなにか出来ることはなかったのですが、自分たちでやるからには、適正な数量や時期で撒きたいと考え、どうせなら減らしていきながら最終的に目指すところは自然栽培なのではないかと考えました。
適正な数量がどれくらいなのか、病気が発生しなければいいのか、発生しなかったけど、多く撒きすぎているのではないかなど、今も試行錯誤しながらチャレンジしています。
実際に自分たちで撒き始めたのは3年前から。最初から借り続けている志田果樹園。ここは3年前に自分たちで撒いたときは秋には葉が1枚も残らないという事態になりました…。これまで散布していた農薬量の半分以下、45%程度の散布量でした。それでも実をつけ、サイズは小さかったものの、味覚、糖度は悪くはなかったです。
2年前には近くに新しい畑を借り、2つのりんご園で実施。この年も散布量は45%程度。志田果樹園は減農薬2年目となりましたが、少し葉が残り、新しいりんご園はやはり葉がすべて落ちてしまいました。
そして志田果樹園は今年で3年目。少し葉が元気ないですが、昨年とは比にならないくらい残っております。りんごの実もかなり良い状態になってきました。
2年目となるりんご園は少しだけ葉が残る程度、志田果樹園の2年目と似ています。そして今年はもう1件、りんご園をお借りしました。ここももちろん減農薬にし、ご想像の通り葉が残ってないです…。
結果的に3年で農薬半分以下は可能になるところまではできました。
ここから完全無農薬まではさらにハードルが上がると思います。でも美味しいだけじゃない、喜んでもらえるりんご、ジュース、シードル、アップルワインを造るために、これからもチャレンジし続けていきたいと思います。
これからはふじの販売が開始されます。
老木から取れたりんご、新しい畑から取れたりんご、それらを加工して造ったジュースやシードル、アップルワインをぜひお楽しみください。